2015年 08月 06日
チロル山歩き第4日(8月6日) Wildes Mannle (3023m) |
広島原爆の日です。朝の準備をしながらも、気持ちだけ黙祷。
さて、最初の3日とも好天に恵まれ、予備日を1日も使わずに済んだので、もう「是非とも行きたいところ」が残っていません。なんと贅沢な。。。
候補は、
(1)Wildess Mannle (3023m) Ventから一番簡単に登れる3000m峰
(2)Hochjoch (2770m)経由、Sochehne Aussicht小屋 (2842m) 初日に歩いた谷の最奥、イタリア国境の峠
(3)Niederjoch (3025m) 3日目に歩いた谷の最奥、イタリア国境の峠
なんてところですが、(2)も(3)も一度歩いた長~い車道もしくは平坦道をもう一度歩く気分になく。
更に(3)は最後が氷河歩きなので装備のない我々はその手前までしか行けないかもしれません。
ってことで、結局一番ポピュラーな(1)としました。ただ、この日はあまり早起きしなかったし、さすがにお疲れの人もいるようなので、最初はリフトに乗ることに。
リフトの下の登山道を歩く人も結構多いです。前々日に我々が降りたときは全然いなかったけど、、、時間が遅かったからでしょう。なんかちょっと後ろめたい気分がしないでもないですが、「昨日までの3日間にたっぷり歩いたから」と自分で言い訳します。別に誰も何も訊いてるわけじゃないのですが。
朝ゆっくりしたので歩き始めは9:35頃。
背後の山がWoldes Mannleだと思いますが、正真正銘の頂上は見えていないかもしれません。この角度からは十字架が見えなかったような気がするので。
しばらくはBreslau小屋への「チロル銀座」を進みます。ハイキング道は冬だけ営業の2本目のリフトとほぼ併走。
Wildes Mannleへの登り口の分岐通過は10:06、頂上まで1時間45分との表示。
Breaslau小屋がすぐそこにあるかのように写っていますが、望遠レンズ効果でしょう。標識では登り1時間と。
何故かリフト監視小屋(?)に群がる羊たち。その向こうには前日に登ったKreuzspitzeが良く見えます。(下界からは見えない)
さすがにポピュラーコース、この日は前後を歩く人が絶えません。急だけど歩きやすい道を登り、ちょっと平らになったところで休憩。10:45、歩き始めから1時間10分。お気に入りのKreuzspitzeを背景に記念写真。
そのすぐ先に分岐点。
正面の南尾根を登る「ノーマルコース」と、西斜面を巻いて北側から登る「裏コース」(コレは勝手な命名で本当の名前は標識の通り)に分かれます。ガイドブックでは「南側が易しい」と書いてあったし、前後の人たちもみな正面から登るので、我々もこれに従います。
所々ちょっと手を使うような岩場もありますが、まあ「ノーマルコース」の範疇ですね。
11:30、頂上に到着。
実際にはこの十字架から数十m離れた所のほうが少し高そうです。その一番高そうなところに移動して、もう1枚記念写真。
十字架のある方を振り返ると、、、
大賑わいです。
おなかも減ったので持参のサンドイッチ食べて、ゆっくり休憩して、帰路へ。往路をそのまま帰る人が多いですが、「裏ルート」から下山する人もそれなりにいます。地図にハシゴマークがあるのがちょっと気になりますが、でもガイドブックでもこちらも「一般コース」。折角なのでいろんなところを歩いてみたいと、「裏ルート」へ。
しばらくこんな感じでなんでもない道が続きますが、やがて「ハシゴマーク」地点へ。
急な斜面が20mほど続き、ハシゴではなく固定ワイヤが設置してあります。確かに、山屋ではない一般ハイカーとしては何か掴むものが欲しい感じのところ。
中にはこういうのに慣れてない人もいるので、それなりに渋滞します。我が家の2人も、実はこれの下りが苦手。(登りは平気)
「岩に向かって立って、股の間から下を見ると次の足場がよく見えるよ」と言ってあげますが、なかなかその通りに体が動かないようで。
すぐ上にいるカミさんには「次右足ここ、左足ここ」ってな感じでストックで指示します。その上にいる少年にはストックも届かないので、まあ適当に降りてもらいます。
岩場を降りきると、かつて氷河が削った土砂が溜まったと思われる尾根上の地形。
今は氷河はこんなに上の方にしか残っていません。いわゆる温暖化による氷河の後退。
この「盛り土状の尾根」が終わる辺りで、そのまま下山する道と、Breslau小屋へ向かう道の分岐点。
Breslau小屋も一昨日通っているので我々はまっずぐ降りていきます。まもなく「表・裏ルート分岐点」に到着。まだまだ登ってくる人は途切れません。
13:26 直接下山路と、北の方をぐるっと回るパノラマコースっぽい道の分岐点で休憩。
13:40 まだ天気は当分大丈夫そうなのでパノラマコースの方へ。しかし、、、地図上は太い線の一般コースとなっていますが、いきなり踏み後が薄くなります。
地図をさっと見て上り下りの少ないらくちんコースだろうと勝手に想像していたのですが、実際にはそれなりにアップダウンがあって、思いのほか時間がかかります。もちろん景色はいいのですが、ずっと同じ景色なので、言っちゃ悪いが、少々飽きてきます。
初日から、所々にこんな建物(?)があって、ずっと「羊の水飲み場かな?」くらいに思っていたのですが、水飲み場ではありませんでした。これ、岩塩? 羊が塩を舐めに集まってくるんですね。
よっぽど自分も触って舐めてみようかと思いましたが、、、羊さんがペロペロ舐めている光景を想像して止めました。
先の分岐から次の分岐まで、地図見て「1時間くらい」と踏んでいましたが、1時間じゃ全然着きません。
15:06 ようやく次の分岐が見えたので、その手前の気持ち良さそうなところで休憩。なんと1時間半近くかかりました。
ホテルのあるVentの村もずっと見えています。
分岐点通過は15:15。
ここからはずっと歩きやすい道で、かつ緩い下り。村に帰ってビール飲みたいという気持ちもあってペースが上がります。景色はほとんど同じなので写真も少なく。。。
リフト降り場から村への車道に合流したのは16:00ちょうど。
16:50 Ventの村に到着、お疲れさまでした。
こちら、オマケ写真。
今日はちゃんとお店が閉まる前に帰ってきたので、ビールと少々のおつまみを買ってきて簡単な打ち上げ。「バルコンでビール」が気持ちいいだろうと思ったのですが、日当たりの良い南向きバルコン、ちょっと勘弁というくらい暑かったのでキッチンで。
結局この日も雨に降られることなく、快適なハイキングを楽しむことができました。
ここのホテルの予約は明日の朝まで。明日はまだ金曜日なので、どこかでもう1~2泊寄り道してもいいのですが、今回はこの4日間でおなか一杯。明日はお家へ帰ります。
チロル山歩きの記はこれでおしまい。来年はどこ行こうかな。。。
P.S. 前はあまり気にしてなかったのですが、今時のFBやら他のいろんなサイトで見る写真に比べると、このエキサイトブログの写真、相当圧縮しているようで解像度がいまいちです。標識の文字なんか、元写真ではよく読めるけどここではほとんど読めません。他の適当な場所探すのも面倒で、、、写真だけでも別のところを考えますかね。
さて、最初の3日とも好天に恵まれ、予備日を1日も使わずに済んだので、もう「是非とも行きたいところ」が残っていません。なんと贅沢な。。。
候補は、
(1)Wildess Mannle (3023m) Ventから一番簡単に登れる3000m峰
(2)Hochjoch (2770m)経由、Sochehne Aussicht小屋 (2842m) 初日に歩いた谷の最奥、イタリア国境の峠
(3)Niederjoch (3025m) 3日目に歩いた谷の最奥、イタリア国境の峠
なんてところですが、(2)も(3)も一度歩いた長~い車道もしくは平坦道をもう一度歩く気分になく。
更に(3)は最後が氷河歩きなので装備のない我々はその手前までしか行けないかもしれません。
ってことで、結局一番ポピュラーな(1)としました。ただ、この日はあまり早起きしなかったし、さすがにお疲れの人もいるようなので、最初はリフトに乗ることに。
リフトの下の登山道を歩く人も結構多いです。前々日に我々が降りたときは全然いなかったけど、、、時間が遅かったからでしょう。なんかちょっと後ろめたい気分がしないでもないですが、「昨日までの3日間にたっぷり歩いたから」と自分で言い訳します。別に誰も何も訊いてるわけじゃないのですが。
朝ゆっくりしたので歩き始めは9:35頃。
背後の山がWoldes Mannleだと思いますが、正真正銘の頂上は見えていないかもしれません。この角度からは十字架が見えなかったような気がするので。
しばらくはBreslau小屋への「チロル銀座」を進みます。ハイキング道は冬だけ営業の2本目のリフトとほぼ併走。
Wildes Mannleへの登り口の分岐通過は10:06、頂上まで1時間45分との表示。
Breaslau小屋がすぐそこにあるかのように写っていますが、望遠レンズ効果でしょう。標識では登り1時間と。
何故かリフト監視小屋(?)に群がる羊たち。その向こうには前日に登ったKreuzspitzeが良く見えます。(下界からは見えない)
さすがにポピュラーコース、この日は前後を歩く人が絶えません。急だけど歩きやすい道を登り、ちょっと平らになったところで休憩。10:45、歩き始めから1時間10分。お気に入りのKreuzspitzeを背景に記念写真。
そのすぐ先に分岐点。
正面の南尾根を登る「ノーマルコース」と、西斜面を巻いて北側から登る「裏コース」(コレは勝手な命名で本当の名前は標識の通り)に分かれます。ガイドブックでは「南側が易しい」と書いてあったし、前後の人たちもみな正面から登るので、我々もこれに従います。
所々ちょっと手を使うような岩場もありますが、まあ「ノーマルコース」の範疇ですね。
11:30、頂上に到着。
実際にはこの十字架から数十m離れた所のほうが少し高そうです。その一番高そうなところに移動して、もう1枚記念写真。
十字架のある方を振り返ると、、、
大賑わいです。
おなかも減ったので持参のサンドイッチ食べて、ゆっくり休憩して、帰路へ。往路をそのまま帰る人が多いですが、「裏ルート」から下山する人もそれなりにいます。地図にハシゴマークがあるのがちょっと気になりますが、でもガイドブックでもこちらも「一般コース」。折角なのでいろんなところを歩いてみたいと、「裏ルート」へ。
しばらくこんな感じでなんでもない道が続きますが、やがて「ハシゴマーク」地点へ。
急な斜面が20mほど続き、ハシゴではなく固定ワイヤが設置してあります。確かに、山屋ではない一般ハイカーとしては何か掴むものが欲しい感じのところ。
中にはこういうのに慣れてない人もいるので、それなりに渋滞します。我が家の2人も、実はこれの下りが苦手。(登りは平気)
「岩に向かって立って、股の間から下を見ると次の足場がよく見えるよ」と言ってあげますが、なかなかその通りに体が動かないようで。
すぐ上にいるカミさんには「次右足ここ、左足ここ」ってな感じでストックで指示します。その上にいる少年にはストックも届かないので、まあ適当に降りてもらいます。
岩場を降りきると、かつて氷河が削った土砂が溜まったと思われる尾根上の地形。
今は氷河はこんなに上の方にしか残っていません。いわゆる温暖化による氷河の後退。
この「盛り土状の尾根」が終わる辺りで、そのまま下山する道と、Breslau小屋へ向かう道の分岐点。
Breslau小屋も一昨日通っているので我々はまっずぐ降りていきます。まもなく「表・裏ルート分岐点」に到着。まだまだ登ってくる人は途切れません。
13:26 直接下山路と、北の方をぐるっと回るパノラマコースっぽい道の分岐点で休憩。
13:40 まだ天気は当分大丈夫そうなのでパノラマコースの方へ。しかし、、、地図上は太い線の一般コースとなっていますが、いきなり踏み後が薄くなります。
地図をさっと見て上り下りの少ないらくちんコースだろうと勝手に想像していたのですが、実際にはそれなりにアップダウンがあって、思いのほか時間がかかります。もちろん景色はいいのですが、ずっと同じ景色なので、言っちゃ悪いが、少々飽きてきます。
初日から、所々にこんな建物(?)があって、ずっと「羊の水飲み場かな?」くらいに思っていたのですが、水飲み場ではありませんでした。これ、岩塩? 羊が塩を舐めに集まってくるんですね。
よっぽど自分も触って舐めてみようかと思いましたが、、、羊さんがペロペロ舐めている光景を想像して止めました。
先の分岐から次の分岐まで、地図見て「1時間くらい」と踏んでいましたが、1時間じゃ全然着きません。
15:06 ようやく次の分岐が見えたので、その手前の気持ち良さそうなところで休憩。なんと1時間半近くかかりました。
ホテルのあるVentの村もずっと見えています。
分岐点通過は15:15。
ここからはずっと歩きやすい道で、かつ緩い下り。村に帰ってビール飲みたいという気持ちもあってペースが上がります。景色はほとんど同じなので写真も少なく。。。
リフト降り場から村への車道に合流したのは16:00ちょうど。
16:50 Ventの村に到着、お疲れさまでした。
こちら、オマケ写真。
今日はちゃんとお店が閉まる前に帰ってきたので、ビールと少々のおつまみを買ってきて簡単な打ち上げ。「バルコンでビール」が気持ちいいだろうと思ったのですが、日当たりの良い南向きバルコン、ちょっと勘弁というくらい暑かったのでキッチンで。
結局この日も雨に降られることなく、快適なハイキングを楽しむことができました。
ここのホテルの予約は明日の朝まで。明日はまだ金曜日なので、どこかでもう1~2泊寄り道してもいいのですが、今回はこの4日間でおなか一杯。明日はお家へ帰ります。
チロル山歩きの記はこれでおしまい。来年はどこ行こうかな。。。
P.S. 前はあまり気にしてなかったのですが、今時のFBやら他のいろんなサイトで見る写真に比べると、このエキサイトブログの写真、相当圧縮しているようで解像度がいまいちです。標識の文字なんか、元写真ではよく読めるけどここではほとんど読めません。他の適当な場所探すのも面倒で、、、写真だけでも別のところを考えますかね。
by weingau
| 2015-08-06 05:15
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