2015年 08月 03日
チロル山歩き第1日(8月3日) Guslarspitzen 3147m |
この日の予定はまずHochjoch Hospiz小屋に宿泊用荷物を置いて、背後のGuslarspitzenを往復するというものです。山名が複数形なのは3つのピーク纏めての名前だから。
ガイドブックのコースタイムでは小屋までが2時間45分、その先はガイドブックに出ていないが、2413mの小屋から3118mのピーク、Mittlere Guslarspitzeまでざっくり2時間半。更に奥のピーク(Hintere Guslarspitze)を往復して小屋まで戻るのに2時間半として、全部で8時間くらい。天気予報は終日快晴といっているので、これならゆっくり休憩しても大丈夫なはず。
ホテル出発は結局8時半、やっぱり朝の準備に時間がかかります。
Ventの村(1895m)から舗装された道路を20分ほどで最奥の集落Rofen(2014m)へ。実は川の反対側にもっと快適なハイキング道があるのに後から気がつきました。でも車はほとんど来ないし、どうせ短い距離。
集落の先からはハイキング道。何故か自転車禁止の標識も。なんでだろう?
地図では、小屋までは川沿いの平坦な道っぽいですが、その割には途中にハシゴマークがあります。何となれば、、
途中で谷が狭くなったところ、こんな感じで固定ワイヤがあったりします。別に無くても良さそうな所ですが、悪天候で風でも吹いたら掴みたくなるんでしょうね。途中で大きな谷を立派な橋で越えると、また谷は広々としてきます。
小屋までの最後は結構登りますが、まだ朝のうちなので元気。
11:05にHochjoch Hospiz小屋到着、ほぼコースタイム通り。
テラスのベンチに座ったら早速飲み物注文聞かれました。喉は渇いていないがお腹はすいているのでスープを頼んだら、結構時間がかかりました。スープならすぐ出てくると思ったのですが、昼飯時にはまだ早いので出来上がってなかったのでしょう。小屋でトイレを借りてびっくり。改装したばかりということもありますが、まるで下界のようにきれいなトイレです。
今晩の予約をしてはありますが、部屋に入れるのは掃除が終わる午後なので、乾燥室に着替えや寝袋を入れた大きなザックを置いていきます。他の2人は最初から小さめザック、私も小さなザックを取り出して、各人とも雨具、長袖セーター類、行動食、水だけ持って頂上へ向かいます。
ゆっくり休憩したので小屋出発は11:52。標識によると、Mittlere Guslarspitzeまでは2時間半と。
赤丸印は「一般中級コース」、黒丸印は「上級コース」(岩場や氷河歩きあり)。スキー場のコース案内同様に西ヨーロッパ各国共通なので分かりやすいです。
歩きやすいけど、結構ぐいぐい登ります。登るに従って展望が開け、結構立派な氷河の全景が見えます。50年前はもっと立派だったんだろうなぁ。。。
13:20頃、一回目の休憩。あれ、その前にも小休止したように思うが休憩の写真がない。
13:55 意外とあっけなく、Mittlere Guslarspitzeの頂上(3118m)に到着。一番遅い人に合わせてゆっくり歩いたつもりでしたが、十分いいペースです。当然ですが頂上からの景色は一段と素敵です。
写真を撮りまくって、たっぷり休憩して、登ってきた人達に記念写真とってもらって、ぼちぼち隣のHintere Guslarspitzeへ向かいます。(14:20頃)
途中、怖いところ難しいところは全然ありませんが、こちらは「Mittlere」ほどポピュラーじゃないらしく、踏み跡はずっと薄いです。Kompassのマップ(ドイツ語圏のアウトドア地図のベストセラー)では、「Mittlere」への道は赤色の太い破線(ごく一般コース)、「Hintere」への稜線は赤い点線(やや難しい、けど岩登りや氷河歩きは無し)となっています。
日本の南北アルプスの一般ルート縦走する人なら何の問題もないと思います。ただ、道の整備は槍・穂高周辺みたいに完璧ではないので、ちゃんと標識追いかけないとすぐに道を外してしまいます。するとなんだか歩きにくくなるのですぐに分かるといえば分かるんですけどね。
14:40頃 Hintere Guslarspitze到着。3つのピークからなるGuslarspitze群の中でここが一番高くて3147mです。人が全然来ないので地面にカメラ置いてセルフタイマーで記念写真。
一応、独立ピークではありますが、3500m級の山へ続く尾根上のピークでもあって、正真正銘の「頂上」に来た!という感じはちょっと薄いかもしれません。
15時ちょい前、下山にかかります。登りと同じ道なので写真が極端に減ります。光線の具合が違うので景色は同じではないのですが。
16:50頃、Hochjoch Hospiz小屋に到着したらしい。(その瞬間の写真がないのでビール写真から推定)
まず受付で寝床の場所を確認。「屋根裏の41番の部屋がLager(雑魚寝大部屋)です」と。
陽はまだまだ高いですが、テラスは小屋の東面にあってまもなく日が当たらなくなります。その前にやっぱりビールだよね、と。テラスの日が当たる片隅はすでに満席だったので、小屋前の草地に座ってビール乾杯しました。あ、少年は一応リンゴジュースです。ビールもちょっと飲みますけど。
まもなく小屋の主人がやってきて「6人部屋のベット3人分に空きがある。そっちがいいか?」
「そりゃ有難いですね!」というわけで、雑魚寝部屋を見学する前に普通の部屋になりました。
こちら、翌朝に撮った部屋の写真。この2段ベッドのほか、カメラ背中側の続きの部屋に4人分の2段ベッドがあります。
シャワーも、改装したばかりの区画に新しいのがありました。50セント玉を入れて、ボタンを押すと30秒間お湯が出ます。その後もう一度、ボタンを押すとあと30秒お湯が出ます。ちょっと慌しいですが、男女各1個だけのシャワーなので、これくらいじゃないと大人数をこなせません。それでも結構行列ができますし、待ちきれない人は洗面所で頭から水かぶって、タオルで体を拭いたりしています。
夕食は、スープもメインも、一人分づつ盛られて出てきました。
昨年以前のフランスやイタリアの小屋では、鍋や大きなバットで出てきて、各人取り分けていて、「これが山小屋メシか」という感じでしたが、こちらは一段と街中のレストランに近い雰囲気です。他の小屋を知らないのでこれがオーストリアの標準スタイルかどうか知るすべは有りませんが、多分そうなんでしょうね。
ちなみに、フランスとイタリアの山小屋の晩ごはんは19時からでしたが、ここでは18:30からでした。家庭でも街中レストランでも、ドイツ語圏は早めに晩ごはん食べますが、山小屋でもそうなんですね。
晩ごはん前にビールを普通に飲んだので、ご飯中はビール1杯づつとワイン0.25Lで我慢。あれ、ワインおかわりしたんだっけ?
食事を片付けた後もテーブルでゆっくりしていたら、外が夕焼けっぽい景色になってきました。
小屋の東側、テラスの真正面は今回ぜひとも登りたいと思っているKrezspitze。さすがに3456m、左右の山より少し高くて立派です。なんとか水曜日か木曜日、どっちか晴れますように!
小屋代は、到着時のビールに食事中のワインなど全部あわせて、3人で200ユーロ弱でした。村のホテル+夕食とほぼ同じ。
、、、ということで、盛り沢山な第1日の記録でした。
ガイドブックのコースタイムでは小屋までが2時間45分、その先はガイドブックに出ていないが、2413mの小屋から3118mのピーク、Mittlere Guslarspitzeまでざっくり2時間半。更に奥のピーク(Hintere Guslarspitze)を往復して小屋まで戻るのに2時間半として、全部で8時間くらい。天気予報は終日快晴といっているので、これならゆっくり休憩しても大丈夫なはず。
ホテル出発は結局8時半、やっぱり朝の準備に時間がかかります。
Ventの村(1895m)から舗装された道路を20分ほどで最奥の集落Rofen(2014m)へ。実は川の反対側にもっと快適なハイキング道があるのに後から気がつきました。でも車はほとんど来ないし、どうせ短い距離。
集落の先からはハイキング道。何故か自転車禁止の標識も。なんでだろう?
地図では、小屋までは川沿いの平坦な道っぽいですが、その割には途中にハシゴマークがあります。何となれば、、
途中で谷が狭くなったところ、こんな感じで固定ワイヤがあったりします。別に無くても良さそうな所ですが、悪天候で風でも吹いたら掴みたくなるんでしょうね。途中で大きな谷を立派な橋で越えると、また谷は広々としてきます。
小屋までの最後は結構登りますが、まだ朝のうちなので元気。
11:05にHochjoch Hospiz小屋到着、ほぼコースタイム通り。
テラスのベンチに座ったら早速飲み物注文聞かれました。喉は渇いていないがお腹はすいているのでスープを頼んだら、結構時間がかかりました。スープならすぐ出てくると思ったのですが、昼飯時にはまだ早いので出来上がってなかったのでしょう。小屋でトイレを借りてびっくり。改装したばかりということもありますが、まるで下界のようにきれいなトイレです。
今晩の予約をしてはありますが、部屋に入れるのは掃除が終わる午後なので、乾燥室に着替えや寝袋を入れた大きなザックを置いていきます。他の2人は最初から小さめザック、私も小さなザックを取り出して、各人とも雨具、長袖セーター類、行動食、水だけ持って頂上へ向かいます。
ゆっくり休憩したので小屋出発は11:52。標識によると、Mittlere Guslarspitzeまでは2時間半と。
赤丸印は「一般中級コース」、黒丸印は「上級コース」(岩場や氷河歩きあり)。スキー場のコース案内同様に西ヨーロッパ各国共通なので分かりやすいです。
歩きやすいけど、結構ぐいぐい登ります。登るに従って展望が開け、結構立派な氷河の全景が見えます。50年前はもっと立派だったんだろうなぁ。。。
13:20頃、一回目の休憩。あれ、その前にも小休止したように思うが休憩の写真がない。
13:55 意外とあっけなく、Mittlere Guslarspitzeの頂上(3118m)に到着。一番遅い人に合わせてゆっくり歩いたつもりでしたが、十分いいペースです。当然ですが頂上からの景色は一段と素敵です。
写真を撮りまくって、たっぷり休憩して、登ってきた人達に記念写真とってもらって、ぼちぼち隣のHintere Guslarspitzeへ向かいます。(14:20頃)
途中、怖いところ難しいところは全然ありませんが、こちらは「Mittlere」ほどポピュラーじゃないらしく、踏み跡はずっと薄いです。Kompassのマップ(ドイツ語圏のアウトドア地図のベストセラー)では、「Mittlere」への道は赤色の太い破線(ごく一般コース)、「Hintere」への稜線は赤い点線(やや難しい、けど岩登りや氷河歩きは無し)となっています。
日本の南北アルプスの一般ルート縦走する人なら何の問題もないと思います。ただ、道の整備は槍・穂高周辺みたいに完璧ではないので、ちゃんと標識追いかけないとすぐに道を外してしまいます。するとなんだか歩きにくくなるのですぐに分かるといえば分かるんですけどね。
14:40頃 Hintere Guslarspitze到着。3つのピークからなるGuslarspitze群の中でここが一番高くて3147mです。人が全然来ないので地面にカメラ置いてセルフタイマーで記念写真。
一応、独立ピークではありますが、3500m級の山へ続く尾根上のピークでもあって、正真正銘の「頂上」に来た!という感じはちょっと薄いかもしれません。
15時ちょい前、下山にかかります。登りと同じ道なので写真が極端に減ります。光線の具合が違うので景色は同じではないのですが。
16:50頃、Hochjoch Hospiz小屋に到着したらしい。(その瞬間の写真がないのでビール写真から推定)
まず受付で寝床の場所を確認。「屋根裏の41番の部屋がLager(雑魚寝大部屋)です」と。
陽はまだまだ高いですが、テラスは小屋の東面にあってまもなく日が当たらなくなります。その前にやっぱりビールだよね、と。テラスの日が当たる片隅はすでに満席だったので、小屋前の草地に座ってビール乾杯しました。あ、少年は一応リンゴジュースです。ビールもちょっと飲みますけど。
まもなく小屋の主人がやってきて「6人部屋のベット3人分に空きがある。そっちがいいか?」
「そりゃ有難いですね!」というわけで、雑魚寝部屋を見学する前に普通の部屋になりました。
こちら、翌朝に撮った部屋の写真。この2段ベッドのほか、カメラ背中側の続きの部屋に4人分の2段ベッドがあります。
シャワーも、改装したばかりの区画に新しいのがありました。50セント玉を入れて、ボタンを押すと30秒間お湯が出ます。その後もう一度、ボタンを押すとあと30秒お湯が出ます。ちょっと慌しいですが、男女各1個だけのシャワーなので、これくらいじゃないと大人数をこなせません。それでも結構行列ができますし、待ちきれない人は洗面所で頭から水かぶって、タオルで体を拭いたりしています。
夕食は、スープもメインも、一人分づつ盛られて出てきました。
昨年以前のフランスやイタリアの小屋では、鍋や大きなバットで出てきて、各人取り分けていて、「これが山小屋メシか」という感じでしたが、こちらは一段と街中のレストランに近い雰囲気です。他の小屋を知らないのでこれがオーストリアの標準スタイルかどうか知るすべは有りませんが、多分そうなんでしょうね。
ちなみに、フランスとイタリアの山小屋の晩ごはんは19時からでしたが、ここでは18:30からでした。家庭でも街中レストランでも、ドイツ語圏は早めに晩ごはん食べますが、山小屋でもそうなんですね。
晩ごはん前にビールを普通に飲んだので、ご飯中はビール1杯づつとワイン0.25Lで我慢。あれ、ワインおかわりしたんだっけ?
食事を片付けた後もテーブルでゆっくりしていたら、外が夕焼けっぽい景色になってきました。
小屋の東側、テラスの真正面は今回ぜひとも登りたいと思っているKrezspitze。さすがに3456m、左右の山より少し高くて立派です。なんとか水曜日か木曜日、どっちか晴れますように!
小屋代は、到着時のビールに食事中のワインなど全部あわせて、3人で200ユーロ弱でした。村のホテル+夕食とほぼ同じ。
、、、ということで、盛り沢山な第1日の記録でした。
by weingau
| 2015-08-03 05:30
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